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ウルグアイにて完工式が開催されました(環境・気候変動無償「太陽光を活用したクリーン・エネルギー導入計画」)

16th August 2019

案件概要:

国名: ウルグアイ東方共和国
案件名: 環境・気候変動無償「太陽光を活用したクリーン・エネルギー導入計画」
贈与契約締結日: 2009年12月21日
供与金額: 7.3億円
先方実施機関: エネルギー鉱業省(Ministry of Industry, Energy and Mines)
案件の目的: ウルグアイ国内の気候変動対策の一環としての二酸化酸炭素排出量削減への取り組みに対し支援をするもの
主な調達機材:
第一次:太陽光発電システム(480kW)
第二次:太陽光発電システム(250kW)

2019年7月24日、ミナス市にて、ウルグアイ政府の気候変動対策の一環としての二酸化酸炭素排出量削減への取り組みに対し供与された資機材の完工式が、眞銅竜日郎駐ウルグアイ日本国大使、小林一三JICAウルグアイ支所長、ルシア・トポランスキ副大統領、ルベン・ガルシア エネルギー鉱業省エネルギー局長およびゴンザロ・カサヴィジャUTE総裁他関係者のご臨席のもと、供与先のUTE-ANTELエコパークにて開催されました。今回設置された太陽光発電システムは、本スキームにより2013年に供与されたシステム(サルトグランデ発電所480kW)の引き渡し後の残余金で追加調達されたものです。

式典では、ガルシア局長およびカサヴィジャ総裁より、「今回供与されたシステムは、2013年3月にサルトグランデ発電所へのシステム設置後の残余金での予定外の調達のため、前回のシステムよりも小規模の設備です。しかし、本プロジェクト開始以降、国内では二酸化炭素排出抑制のための再生可能エネルギーへの移行が進み、日本の支援によって導入された太陽光発電システムをきっかけに、現在の主要エネルギーである風力発電1500mW、バイオマス発電400mW、太陽光発電200mWのうち、今後10年で太陽光発電を400mWまで増やすことを計画しており、ウルグアイは持続的エネルギー発電のゴールに近づきつつあります。また、年間4万人以上が訪れるエコパークに設置されたことにより、子供たちや一般利用者も太陽光発電システムの技術を学び、ウルグアイ技術大学の再生可能エネルギー課程の授業にも使用することができます。日本政府および関係者の努力に感謝します」との挨拶がありました。

続いて、眞銅大使より、「本案件の第一次調達によってサルトグランデ発電所に設置された太陽光発電システム480kWでは、日本の技術がウルグアイ社会へ貢献できていることに満足しています。また、今回のシステムは、ウルグアイの人々に愛されている美しいエコパークに設置され、環境保護に貢献できることを光栄に思います。本プロジェクトに関わった両国関係者のチームワークに感謝し、ウルグアイと日本の「絆」を大切に共に歩みましょう。日本では本年5月1日に天皇陛下の即位があり、令和の年が始まりました。この記念すべき年に、両国の国民が「絆」で結ばれ、深い友情を育んでいくことを望みます」との挨拶がありました。

最後に、トポランスキ副大統領より、「ウルグアイは、環境保護及び気候変動対策のため、各種再生可能エネルギーによる発電に力を注いできました。地球温暖化対策において、同じ地球上の国々が助け合うことには大きな意義があります。私が子供の頃、ウルグアイにはダムが一つだけで、残りの電力は化石燃料に頼っていましたが、今日までに各地で再生可能エネルギーの施設が開設されています。今日集まっている子供たちに、彼らの未来となる両国の協力の成果を見せることができ、うれしく思っています。眞銅大使、日本国民の皆さん、我々はお互い遠くにある国ですが、協力および絆においては近い国です。ありがとうございました」と本案件に対する謝意が述べられました。

ウルグアイに対して、我が国企業が製造する太陽光発電システムが供与されたことにより、同国の気候変動対策分野の能力向上に寄与することが期待されています。

今般供与機材:

  • 太陽光発電システム(250kW)
  • 上記機材に係るスペアパーツ及び消耗品
UTE-ANTELエコパークに供与された太陽光発電システム「HIKARI」(250kW)

左から、ルベン・ガルシア エネルギー鉱業省エネルギー局長、ルシア・トポランスキ副大統領、眞銅竜日郎大使

副大統領および地元の子供たちによるテープカット

式典後の祝賀会の様子