2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災された方々、またそのご親族、ご友人の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地での一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。また、被災地の現場において、復興活動に尽力されている多くの方々に、心より敬意を表します。
クラウンエイジェンツは、1833年に英国で設立され、現在世界110ヶ国以上における国際開発援助プログラムにおいて調達、サプライチェーン、コンサルティング、金融、研修等の事業を実施している国際援助の専門機関です。なかでも、調達機関としては世界最大規模の機関です。私たちは長年に亘り、英国の政府機関の一部として活動しておりましたが、1997年の民営化後は、社会・開発目的での非営利の支援事業等を行う「公益法人クラウンエイジェンツ財団」に完全に所有・監督される形で経営されております。このことから、クラウンエイジェンツ及びその関係企業で構成されるグローバルグループは、他の民間企業との比較において、高い公益性と中立性を有しており、クラウンエイジェンツの従業員は、それを誇りに感じ、また、常に自覚しながら日々の業務に取り組んでいます。
クラウンエイジェンツのこのような性格は、高度な中立性や透明性が求められる国際援助プログラムにおける"調達"という分野を担う上で、極めて重要です。私たちは、世界中の様々な援助・開発プログラムにおいて、ドナー等から拠出された資金が、一部の限られた利害関係者の或いは私的な利益に供されることなく、適正な手続に則って公正かつ効果的に活用されるよう、プログラムに関わる調達の監理業務、被援助国政府に対する調達手続の助言・指導、公共調達の法制度整備等に関わっています。
日本においても、私たちは、20年以上に亘り、日本政府による政府開発援助の様々なプログラムにおける調達機関として携わって参りました。私たちは、調達機関に求められる中立性、専門性を前提としつつ、開発途上国の自助努力と自立の支援、人間の安全保障、環境保護、貧困削減など、日本政府のODAの理念に基づき、調達、物流、プロジェクト監理、銀行業務、財務、経済リスク管理など、様々な分野での高度な専門性を活かし、日本のODA事業の公正で効果的な実施を支援しています。
クラウンエイジェンツは、そのグローバルなネットワークと長年の歴史の中で培ってきた専門性を最大限活用しつつ、日本においても、責任ある日本の援助専門機関、調達専門機関として、日本のODAの公正で効果的な実施に一層貢献して参ることができるよう、クラウンエイジェンツ日本事務所の組織体制の強化とプロフェッショナルチームの育成に益々力を注いで参ります。
関係の皆様におかれましては、引き続きのご指導とご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
2011年8月
クラウンエイジェンツ
日本事務所 所長
辻本 令